さりげなく存在を伝えるつながり感通信
大リーグでのイチロー選手の活躍は個人的にも嬉しいニュースだが、これを除けば最近は暗いニュースばかりがやたらと多い。米国を襲った悲惨なテロによって世界中が震撼し、その後のアフガニスタン情勢や炭疽菌事件の広がりに、世界中が固唾(かたず)を呑んでいる。日本でも、回復する気配のない経済不況に加えて、狂牛病騒ぎである。TVをBGM代わりにしているながらTVの常習犯ではあるが、最近のTVニュースには少々嫌気が差し、チャンネルを変えたくなることも度々である。 気晴らしに外に出ると、こんな時でも自然が気分を和らげてくれる。今年の秋は気候にも恵まれて、こぼれ種から2mを超えて大きく育ったコスモスの群生が満開だし、その根元にはすでにレンゲが密生している。家庭菜園の冬野菜も、ダイコン、白菜からホウレンソウに至るまで、どれも順調に育っている。豊かな自然に接していると、暗いニュースでムシャクシャした気分も晴れてくるから不思議なものだ。 そして、こんな自分を観(み)ていると、人間は周囲環境から大きな影響を受ける感性(感覚および感情)の動物だとの思いを強くする。人間の人間たる