「安全・安心」小特集に寄せて Expectations for the Special Issue "Aiming at Realization of the Safe Society&qu
エレクトロニクス実装学会誌, Vol.10, No.6(2007), 特集/安全・安心 ■家庭菜園の価値
今年の夏は玉ネギ、ジャガイモのできが非常に良かった。自宅の近くにわずかな休耕地を借りて、子供の遊び場と兼用の家庭菜園をはじめてから20年余りになるが、徐々に拡張を重ねて、今では広さも100坪ほどになった。ジャガイモを収穫した後も、トマト、茄子、ピーマン、サヤインゲン、里芋、とうもろこし、キュウリ、ニガウリ、スイカなどの夏野菜が元気に育っている。最初は惨憺たる結果だったが、趣味の農業でも20年もやっていると、その地域に適した播種期なども自然に覚えて、ジャガイモやダイコン、白菜などは何とか自給できるようになった。ここ何年かの異常気象には長年の試行錯誤から得た知識やノウハウも通用せずに自信をなくすことも多いのだが、これは篤農家も同じなので半ば諦めている。最近では、農薬の残留毒性や化学肥料の過剰投入が問題になっているが、家庭菜園では、種をいつ撒き、苗をいつ植え、どんな肥料や農薬を使ったか、どんな生育状況かを毎日見守ることができる。すなわち、美味し