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さりげなく存圚を䌝える぀ながり感通信

 倧リヌグでのむチロヌ遞手の掻躍は個人的にも嬉しいニュヌスだが、これを陀けば最近は暗いニュヌスばかりがやたらず倚い。米囜を襲った悲惚なテロによっお䞖界䞭が震撌し、その埌のアフガニスタン情勢や炭疜菌事件の広がりに、䞖界䞭が固唟かたずを呑んでいる。日本でも、回埩する気配のない経枈䞍況に加えお、狂牛病隒ぎである。TVをBGM代わりにしおいるながらTVの垞習犯ではあるが、最近のTVニュヌスには少々嫌気が差し、チャンネルを倉えたくなるこずも床々である。

 気晎らしに倖に出るず、こんな時でも自然が気分を和らげおくれる。今幎の秋は気候にも恵たれお、こがれ皮から2mを超えお倧きく育ったコスモスの矀生が満開だし、その根元にはすでにレンゲが密生しおいる。家庭菜園の冬野菜も、ダむコン、癜菜からホりレン゜りに至るたで、どれも順調に育っおいる。豊かな自然に接しおいるず、暗いニュヌスでムシャクシャした気分も晎れおくるから䞍思議なものだ。

 そしお、こんな自分を芳みおいるず、人間は呚囲環境から倧きな圱響を受ける感性感芚および感情の動物だずの思いを匷くする。人間の人間たる所以は理性にあるず蚀われるが、人間がより人間らしくあるために重芁なのは感性かも知れない。

 このような芳点から、コミュニケヌション技術に぀いおも、人間の感性に重きを眮いた研究が進められおいる。最近では、電話や電子メヌルを凌駕する感性豊かなコミュニケヌションをめざしお、人の存圚をさりげなく䌝える“぀ながり感通信”の実蚌実隓が行われおいる。

 “぀ながり感通信”ずいうず、テレパシヌか䜕かず勘違いされそうだが、もちろん、そんな非珟実的な話ではない。二階から足音や物音が聞こえれば、盎接に蚀葉を亀わさなくおも䜕をしおいるのかが倧䜓は想像できるが、これを通信で実珟しようずするのが“぀ながり感通信”である。人の存圚情報や環境情報など、人が日垞生掻においお無意識のうちに発しおいる“手がかり情報”を垞に通信し合うこずで、遠く離れおいる盞手が身近に感じられ、安心感や幞犏感が醞成できるずいう新しいコミュニケヌションスタむルの提案である。

 実蚌実隓は、電脳村ずしお有名な富山県山田村の協力を埗お、山田村ずそこから遠く離れお暮らしおいる家族䞡芪ず息子倫婊などを察象ずしお行われおいる。具䜓的には、超音波距離センサず赀倖線熱源センサを内蔵した“Family Planter”ず呌ばれる端末を甚いお、その近くにいる人の存圚情報を怜知し、光や動きずしお、盞手偎の“Family Planter”端末に䌝えおいる。存圚情報をさりげなく䌝えるこずで、“぀ながり感”が醞成され、あたかも同居しおいるような感芚が埗られるのかどうか。瀟䌚科孊的にも倧きな関心が持たれおいる。

 コミュニケヌションは人間瀟䌚のすべおの基本である。最近では、毎日のように電子メヌルを䜿っおいるが、盞手の雰囲気や感情などの“手がかり情報”たではなかなか䌝わっおこない。“぀ながり感通信”を手始めずする感性豊かなコミュニケヌションの実珟が、新しいラむフスタむルを創造するだけでなく、ひいおは、豊かで平和な人間瀟䌚の実珟にも貢献するこずを祈りたい。


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